店 名
おかず屋 和笑輪
デリカテッセン・ランチ
月曜日
定休日
火~金 11:00~19:00
土 11:00~18:00
日 11:00~14:00(ランチのみ)
営業時間
お店からの一言
メニューは毎日変わる地元お母さんの創作料理。テイクアウトのみならず、店内でもランチを楽しむことができるお店です♪
本記事は2022年6月に作成されたインタビュー記事です。
「地域循環型」の手作り総菜を提供
魚、肉、野菜…旬の地元食材を生かし、地元の女性たちが毎日手作りする総菜は「飽きのこない味」と毎日訪れる人もいるほど評判。おいしさだけでなく、脱プラや食糧廃棄ゼロ、持続可能な産業の活性化など、SDGsに基づいた価値観も無理なく提供する。
食を通じた「地域のよりどころ」づくりを目指し、コミュニティースペースとしての機能も拡張しつつある和笑輪は、まちなかで着実に「和」と「笑」と「輪」を育て始めている。
もとは食品卸業の㈲橋勝商店が、東日本大震災で被災後に始めた総菜販売事業。中心市街地におけるその念願の拠点は、2021年12月にオープンを果たした。
木造平屋建ての店舗は、店を切り盛りする地元の女性たちの様子が分かるよう、売り場を全面ガラス張りにした。「生き生きと働く人の姿を見て、子どもたちに憧れられるようになってほしい」というのが、専務取締役である橋詰智早子さんの思い。ショーケースには、その女性らが考案した手作り総菜を日替わりで常時20種類以上並べる。
目指すのは「主婦以上、プロ未満」の店。揚げ物やサラダといった家庭料理に〝ひと手間〟加えているのがポイントで、「普段作るにはちょっと手がかかるけど、家のみんなが喜ぶ」「『たまに食べられればいっか』というプロの料理ではなく、 毎日食べても飽きない味」がコンセプトだ。
総菜を入れる容器は基本的に持参を求める。プラスチックゴミや食品残渣を出さないことは、同店が大切にする目標の一つ。地元産の食材を使って総菜を販売し、残飯は堆肥化した後、地元農家に提供。そこで作られた野菜などを買い取り、また商品を作る…という、自立した「地域循環型」事業が、市内一円で実現されていくことを願う。
「皆が和めて、笑顔にあふれ、人の輪が広がる場所」。震災後、仮設店舗を開く際に地元の子どもたちから公募してつけた店名は、まちなかで再出発するにあたり、改めて意味を持ち始めている。2022年秋には、伊東豊雄氏設計のコミュニティー施設「みんなの家」を利用した食事スペースもオープン。店の前で「青空市」開設の青写真も描くなど、今後もさらに「和と笑と輪」は大きく広がっていきそうだ。