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店 名

スタジオ ヒロシ

フォトスタジオ

水曜日

​定休日

9:00~18:30

​営業時間

陸前高田市高田町字大町103-4

住 所

0192-55-2512

​URL

電話番号

​お店からの一言

お宮参り、七五三、入学式、成人式、証明写真、デジカメ・プリント、出張撮影など承っております。

​本記事は2022年3月に作成されたインタビュー記事です。

記念日も日常も大切に記録

 東日本大震災前から40年以上にわたり、陸前高田市民の思い出を撮影し続けてきた写真館。誰もが手軽に写真を撮れるようになった現代だが、「一級写真技能士」である佐々木宏さんは、積み重ねてきた経験に裏打ちされる確かな技術で、市民の大切な日を誰よりも美しく記録してくれる。

スタジオ ヒロシ

 店主の佐々木さんは、1979年から陸前高田の駅通り商店街にあった写真館「仙陽堂」に勤務。結婚式や市内の各種式典、還暦祝いなど記念日の撮影、学校アルバム…と、市民のあらゆる思い出に作りに携わってきた。

 2011年の大津波で、店にあったネガやデータなどはすべて流失。佐々木さん自身の写真もほとんどなくなったが、がれきの中から見つかった数枚を手元に残す。劣化し、表面はほとんど消えてしまっているにもかかわらず、かすかに残された部分が自分の中にある記憶を呼び起こしてくれる。

 「たとえそれがどんな状態でも、写真さえあれば思い出をたどるよりどころになる」。写真の果たす役目について身をもって痛感した佐々木さんだからこそ、「日ごろから普段着のまま、気軽に写真を撮りにきてほしい」と願う。

 「仙陽堂」から「スタジオヒロシ」に生まれ変わった現店舗には、高田高校野球部のバッテリーを撮った写真が飾られている。チームメート同士、ユニフォーム姿で残す青春の記憶。何十年後に見返しても、その瞬間へと引き戻してくれる大切な記録だ。佐々木さんは「こういう、正装でも記念日でもない時の撮影をもっと増やしていければ」とする。

 また、「撮った写真はぜひ現像してほしい」とも強く呼びかける。「今は誰でも簡単に写真を撮れるが、プリントせずそのままにしている人が多い。データだって何かの拍子に消えてしまったりする。形にしておけば、皆でそれを見て思い出を共有できる」と訴え、自身も、同級生たちとの毎年の旅行を必ずフォトブックに仕上げ、配っている。

 「写真は、その人が生きた証」――そう語る佐々木さんが、仙陽堂時代から何十年も写真を撮り続けている一家がいる。
 その家の父親は、震災で犠牲となった。だが今も毎年、母親と3人の子どもらが撮影に訪れる。娘さんの一人は結婚し、子どもも生まれ…と、家族の歴史は刻まれ続け、その輪はさらに広がっている。

 地域住民の人生の節目に立ち合うことができ、その変化や成長をつぶさに見つめ続けられる仕事をするにあたり、佐々木さんが心がけるのは「よそいきでない、その人らしい笑顔を引き出すこと」。陸前高田の人々のまっすぐな笑顔を、スタジオヒロシはこれからもとらえ続けていく。

スタジオ ヒロシ