店 名
SAKE'S BAR THE 陸丸
居酒屋
不定休
定休日
17:00~22:00(L.O21:00)
営業時間
お店からの一言
陸前高田の旨いもの色々取り揃えます。
「陸前高田ホタテとワカメの炙りしゃぶしゃぶ御膳」は予約制でご提供します。
本記事は2020年6月に作成されたインタビュー記事です。
地元の食材を楽しめる居酒屋
アバッセたかたの北側に、鉤形道路と呼ばれる道路がある。上空から見ると鉤の形をしているのだが、陸丸はその西側の入り口角にある。店舗入り口の青い大きなのれんが目印だ。
店舗は平屋で、天井が高く作られている。梁が剥き出しで、蔵のようなつくりだ。古いようでいて、ファンがまわりシックで特徴的な照明が優しく照らしてくれる。席は、テーブル席とカウンター席、個室になるボックス席が用意されていて、人数も多く入れそうだ。
陸丸のこだわりは、地元の食材を使っていること。陸前高田というと海の幸をイメージされる方も多いと思うが、陸丸では地元のきのこやホルモン等も楽しむことができる。地元のお酒・酔仙も揃えている。陸丸は、陸前高田をまるごと楽しめるお店なのだ。
陸丸の店主、佐々木浩さんは、現在も市内にある「食堂かもん」に勤めていた。独立するつもりはなかったそうだ。当時、かもんが所有していた蔵とスナックとして営業していた宴会場があり、佐々木さんの母がスナックの雇われ店主として働いていた。両施設をかもんが手放すこととなり、買い取らないかと相談を持ちかけられた佐々木さん。資金の目処もなく、実現は難しかった。
「かもんの主人が、俺が保証人になると言ってくれたんです。それで決断することができて、土地と建物を全て買いました。1989年にれもんはーとに改装してできたんです。かあちゃんの台所は、その1年後くらいにオープンしました」
東日本大震災で被災してしまったが、2011年9月には自宅の裏で10人弱が入るプレハブを立てて、再オープン。翌年6月には、高田町大隈にある高田大隈つどいの丘商店街という仮設商店街を立ち上げ、移転した。そのときに店舗名を変更し、陸丸となったのである。
「メインは夜だったんですが、当時は昼間にご飯を食べるところが少なかったんですよ。それで、やらなくちゃと。」 昼営業では丼ものを中心に提供し、地元のソウルフードとも呼ばれる熊谷ホルモンを使った陸丸丼等、新たな看板商品もできた。夜営業も引き続き継続しており、昼夜ともに賑わいのあるお店だった。
「ホタテとわかめの炙りしゃぶしゃぶ御膳」という、陸前高田のおもてなしグルメの開発にも乗り出し、積極的に動いた佐々木さん。看板には、前店名の名前も書いてあった。
2018年11月に、現在の本設店舗をオープン。店主のこだわりは、地元の食材を使うこと。きのこのSATOの椎茸、熊谷精肉店の熊谷ホルモン、そして酔仙。鮮魚はそのときに良いものを仕入れているので、日によってまちまちだが新鮮さは間違いない。
店舗入り口の左手に、別のドアがある。現在準備中のバーの入り口だ。佐々木さんによると、今後不定期でオープンさせたいとのことだった。地元の方は、バーのオープンも心待ちにしている。