店 名
fashion house MURAEI
女性服・バッグ・靴・アクセサリー・フォーマルウェア
土曜日
定休日
10:30~18:00
営業時間
お店からの一言
普段使いはもちろん、ご旅行やお仕事にも最適な《素材よく・着心地の良い》服や小物をご用意しています。くつ下やアクセサリー類はギフトにもお勧めです♪
本記事は2020年11月に作成されたインタビュー記事です。
10年ずっと好きなもの
中心市街地にある公園「まちなか広場」の北側にMURAEI(ムラエイ)がある。
素材や着心地の良さにこだわる女性のためのセレクトショップだ。インターネットやファストファッションが流行した現代で、厳選された良い品に直に触れて選べるお店だ。
毎日を楽しくしてくれる服や雑貨に加えて、入卒や冠婚葬祭などのフォーマル、旅行にぴったりなお出かけ着などが、靴やバッグと共にコーディネートされている。「良いものを長く」というコンセプトで取り揃えられた服や小物選びに足を運んでみよう。
市役所の記録を見返すとその歴史は1955年まで遡る。祖父・榮治さんの名前から付けられた店名はその当時からのものだ。現在は3代目となる村上拓さんが代表を務め、妻・由美さんがお店を切り盛りする。
元々お二人は共に素材メーカーである「東レ」のグループ会社で服作りをしていたそうだ。そこで素材、縫製、パターンなど服作りの基礎を9年間学び、ご結婚を機に陸前高田に戻られた。
「元来人見知りで人前が苦手なので服作りの道に進んだのに、まさか自分がお店に立つことになるとは思いませんでした」と由美さんは笑う。
東日本大震災により大切な家族五人を亡くし、自宅と店舗も失った。特に当時まだ1歳だった次男・穂高(ほだか)くんを亡くされたことは痛恨の極みだったという。失意の中、一時はお店の再建も諦めたというが、周囲の励ましもあり仮設店舗で営業を再開。震災から7年7ヶ月後の2018年10月、現在の場所に店舗を再建された。
県内や東北でも取り扱いの少ない良質な商品やブランドも多く、客層は30代〜大人の女性が多い。
「お客様は市内の方を中心に大船渡や気仙沼からもいらっしゃいます。本設後は、内陸からのご来店も。身に付けることで自分らしく居られるような、そんな服や小物をお届けできれば嬉しいです」
好きな服を時間をかけて見ていかれる方もいる。また、仕事帰りに立ち寄っていかれる方もいる。いずれも「いらした時にはぜひ自分の時間を楽しんで行って欲しい」という。変わらぬ姿勢が市内外を通じて愛されている店だ。
店内に並べられた洋服と靴・雑貨の数々。
ひとつひとつ全て見ていたら、あっという間に時間が過ぎてゆく。