本記事は2020年6月に作成されたインタビュー記事です。
50年以上の実績あ る整骨院
清潔感のある院内。50年以上にわたって施術をしてきたのが、院長の岩崎健二さんだ。長年の施術で、指の形が変わってしまっている。それは信頼できる証だ。
院内を見渡すと、ひとつ大きな機械があった。酸素カプセルである。30分400円という格安で利用できるから、さらに驚きである。岩崎先生によると、みんなが使ってくれるなら、元をとろうとか稼ぐ気はないということだ。酸素カプセルの効果は、プロスポーツ選手にも多く利用されていることからご存知の方も多いだろう。肉体疲労の回復、睡眠不足の解消、アンチエイジングなど、様々な効果がある。酸素カプセルのみの利用も可能だということなので、これを利用しない手はないだろう。
地元の方が多く通っているが、旅の疲れを癒すのに訪れるのもいいかもしれない。
1969年に開業した岩崎整骨院は、自宅のスペースを使って施術をしたのがはじまりだ。その後、交通規制の関係で新しい場所に移り、たくさんの人が岩崎整骨院で修行を積んだ。
「北は北海道、東北は6県全部に弟子がいました。九州は鹿児島、それから熊本とかもですね。広島から来て修業していった弟子たちが、郷里に帰って今やっているわけです。約40名くらいは地元へ帰って開業しています」
柔道場も一緒にやっていた岩崎整骨院。柔道と整骨は非常に関係が深く、多くの人たちが柔道も学びに来ていた。院長の岩崎さんは、働きながら国体へ出た柔道の選手でもあったのだ。
「整骨というと、昔は骨を折ったり外したりというのが仕事だったんですね。今はそういうのができる整骨は少なくなっています。救急車とか、医療現場が発達した関係もあって、骨折での来院もずいぶん少なくなりましたよ。時代の流れじゃないですかね。今は腰が痛いとか肩が痛いとか、手を使って手技療法をしてるようなものです」
手をかけることに対して勝るものはないと語る岩崎さん。必要と認めれば病院を紹介してレントゲンをとり、患者に合わせた治療を行なっているそうだ。時代の流れとともに整骨院のあり方も変わってきているのかもしれないが、岩崎整骨院のように信頼できる場所はいつの時代も必要だろう。