本記事は2020年6月に作成されたインタビュー記事です。
老若男女に愛される名店
平日、休日問わず来店客が非常に多く陸前高田でも人気の高い和食味彩。ランチ営業、夜営業ともに人気のため、予約無しでは入れないこともままある。
人気の秘密は、その味だ。定番の人気メニューは鳥から南蛮ソースとだし巻き卵。カリっと揚げられた鳥の唐揚げは、スパイシーで甘辛な南蛮ソースとからみご飯との愛称は抜群。だし巻き卵は一般的に想像できるものとは異なり、出汁が溢れ出てくるほどに包み込んでいる優しい味だ。
非常に人気の高いお店なので、一度問い合わせてから訪れるか、ランチの時間帯であればお昼時間をずらしてはやめに来店した方が得策だ。
店を切り盛りするのは、阿部さんご夫妻。現在、厨房で腕を振るっているご主人は、高校卒業後に東京のホテルで修行し、25歳のときに陸前高田へ戻ってきた。その後は市内のホテルに勤めたあと、貸物件を見つけ平成8年に和食味彩をオープンした。
「飲むだけの店ではなく家族で来て、お父さんはお酒を飲む。お母さんと子どもたちは美味しいものを食べる。アットホームなお店にしたいと思ってオープンしました」 当時は、どちらかというとお酒を飲まれる方が多く、居酒屋に近いような形だったそうだが、法事や祝い事でも利用される方もいた。
東日本大震災により被災。ご主人は震災の翌月、北上市内で仕事を見つけ腕をふるい続けた。その後、北上でご縁をいただき、「料理屋モグラ」として4年間、一人で切り盛りし、陸前高田での味彩の再建を目指した。北上での出会いや仕入れルートは今も大いに助けになっているという。
2017年12月に現在の店舗をオープンした和食味彩。北上市で営業していた時の常連客も訪れている。再建してからは、ランチ営業も始めた。美味しいものを食べたいね、じゃあ味彩に行こう。そんな風に思ってもらえる店にしたい。定番メニューだけでなく、旬の魚や野菜を使った、この店でしか味わえない料理でお客様をもてなしたいと語るご夫妻。
慶弔、会食、宴会等で利用のほか、仕出しのお弁当も提供している。利用できる幅はとても広いので、シーンに合わせて、利用したいお店だ。
のれんがかかっている半個室と、宴会等で使える個室がある。 人の目が気にならない配慮が嬉しい。